まず「マリアは女性です」 という文をつくることからフィリピノ語の練習をはじめましょう。文のつくりが理解できたら練習問題もやってみましょう。

 

1. 主語を示す si

Maria や Karen 等の人名が主語の場合、必ずその前に冠詞 si を付けます。

 

Si Maria ay babae.

マリアは女性です。

   

Si Karen ay babae.

カレンは女性です。

   

si Remy, si Mary, si Ruby, si Kristina

 

ay は主語の si Maria と述語の babae (女性)とを繋ぐ疑似動詞的な役目をします。ここでは「〜です」という意味だと考えるとわかりやすいと思います。 語順は、Si Maria (主語) ay babae (述語). です。

 

Si Remy ay babae.

レミーは女性です。

   

Si Mary ay babae.

メアリーは女性です。

   

Si Ruby ay babae.

ルビーは女性です。

   

フィリピノ語の発音について

フィリピノ語の発音はほぼローマ字どおりなのですが、いくつか注意したい音がありますので、簡単に説明します。

 

母音

 
a
: 日本語の 「ア」 の音で宜しいでしょう。
 
e
: 日本語の 「エ」 の音で宜しいでしょう。
 
i
: 日本語の 「イ」 の音で宜しいでしょう。
 
o
: 日本語の 「オ」 の音で宜しいでしょう。
 
u
: 日本語の 「ウ」 の音で宜しいでしょう。
 

子音

 

母音以外の音のことですが、たとえばカタカナで表記した場合、子音 「t」 は 「ト」 や 「トゥ」 というように書かれるのでしょうが、これだと 「to」 「tu」 と発音されることになり、子音 「t」 のあとに母音の 「o」 や 「u」 が付いていることになりますので注意しましょう。同様に 「g」 は 「グ、gu」 ではなく、あくまで子音 「g」 の音です。
 

 

・l と r の音の違いは日本人にはなかなか難しいのですが、フィリピノ語ではこのふたつの音ははっきり区別しなければなりません。中学校の英語の授業でも繰り返し注意されたことですので、どうぞ思い出してみてください。たとえば、meron 「〜を持っている」という語の r を l に発音すると、melon 「果物のメロン」の意味になってしまいます。フィリピノ語の r の音は強くハッキリと発音され、スペイン語やヒンズー語、あるいは江戸っ子の r の発音に似ています。

 

・n と ng の音の違いにも気をつけましょう。日本語ではこのふたつの音の違いは曖昧ですが、フィリピノ語ではこれもハッキリと区別されます。n の音はたとえば ilan 「いくつ」という語ですと、"イラン" の後に音を出さない無声音の小さな "" をつけて、イランヌ という気持ちで発音するといいかもしれません。

 

ng はたとえば英語の sing (歌う) の ng の音ですが、これを n で発音すると sin (罪) になってしまいますね。香港を英語では Hong Kong と綴りますが、これも n で発音すると Hon Kon となってしまいます。カタカナだとどちらも 「ホンコン」 ですが。 n と ng の音の違いがこれでおわかりいただけたでしょうか?

 

・ay は ai と発音なさっていいと思います。英語の buy や by、bye、guy 等の音とも同じです。

 

・aw は au と発音されます。kalabaw 「水牛」 は kalabau と発音されます。sabaw 「スープ」 も sabau と発音されます。
 

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練習1 述語を babae「女性」にして、主語と ay で繋ぎましょう。

Si Maria

ay babae.

Si Karen

 

Si Miriam

 

Si Mary

Si Ruby

 
   

練習2 次に述語を lalaki「男性」にして、主語と ay で繋ぎましょう。

Si John

ay lalaki.

Si Felipe

 

Si Mario

 

Si Rudy

Si Roy

 
   

練習3 今度は述語を estudyante「学生」にして、主語と ay で繋ぎましょう。

 

Si David

ay estudyante.

Si Andy

 

Si Remy

Si Antonio

 

Si Elma

 
 

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