Magandang babae si Melody. 「メロディは美しい女性です」 という文の主語 si Melody を siya にして 「彼女は美しい女性です」 という文にするには。リンカーの移動について勉強しましょう。

 

45. 名詞を修飾する形容詞と人称代名詞との位置関係

述部 + 主語 の文の述部に名詞とそれを修飾する形容詞があるときに主語が人称代名詞の場合です。

 

Siya ay magandang babae. 「彼女は美しい女性です」 という文を 述部 + 主語 の文に書き換えた場合、Magandang babae siya. とするよりも文の最初の語の次(文頭から2番目) に人称代名詞をもってくることで、普通は次のような文にします。

 

Maganda siyang babae.

 彼女は美しい女性です。

 

名詞を修飾する形容詞 (+リンカー)の magandang の次にまず人称代名詞の siya がくると考えましょう。

 Magandang siya babae.

 

すると形容詞 maganda に付いていたリンカー -ng が次にくる siya の後ろに移ります。

 Maganda siyang babae.

 

Sila ay matatalinong estudyante. は Matatalinong estudyante sila. とするよりも

Matatalino silang estudyante.

「彼等は利口な学生たちです」 とします。

 

Siya ay tamad na empleyado. は Tamad na empleyado siya. とするよりも

Tamad siyang empleyado.

「彼は怠惰な従業員です」 とします。

 

上の文では tamad の次に siya が入ってきたため、 tamad の直後にあったリンカー na が siya の直後に移動し siyang となっています。 tamad の直後では na であったリンカーが siya の直後では siyang と -ng リンカーに変わっていることに注意してください。


Magandang babae siya. と Maganda siyang babae. を較べて見ますと、前者は "magandang babae" を一語としてとらえており、後者は形容詞 "maganda" を一語と見ています。普通 述部 + 主語 の文では、ako、ka、siya、sila 等の人称代名詞は、文の最初の語の次にくるということなので、前者では 「最初の語」 である "magandang babae" の次に siya がきていると考えることができます。後者の場合は、最初の語 "maganda" の次に siya がきて magandang のリンカー部分 -ng が siya の直後に移動しているのです。このように「何を」あるいは「どこまでを」最初の一語とみるかが問題なのですが、すでに説明しましたように、「最初の一語」 を単語単位でとらえている後者の Maganda siyang babae. の文のほうがより頻繁に用いられているようです。


 

Ikaw ay magandang babae.

= Maganda kang babae.

 あなたは美しい女性です。

 

Ikaw ay mahusay na gitarista.

= Mahusay kang gitarista.

 あなたは上手なギタリストです。

 

トップへ戻る