20. どこへ行くの、ジーナ?

「どこへ行くの?」ということばはフィリピンの日常会話でよく使われます。

 Saan ka pupunta, Gina? どこへ行くの、ジーナ?

saan は「どこへ」という意味の疑問詞です。ka は「あなたは」です。

pupunta pumunta行く」という意味の動詞の未来形です。では動詞 pumunta について少し説明しましょう。

語根とよばれる、単語を形成する基本となっている語があります。pumunta の語根は punta という語です。punta は「行き先」という意味にあたります。さてこの語根 punta を基に動詞をつくっていくわけですが、語根が punta のように子音で始まっている場合はその最初の子音の直後に um を挿入します。p-um-unta となりました。これが「行く」という意味の動詞の過去形です。

 Saan ka pumunta, Gina? どこへ行ったの、ジーナ?

これにジーナは次のように答えます。

 Pumunta ako sa palengke. 私は市場へ行ったのよ。

palengke は「市場」です。sa は方向を示す前置詞のようなもので、「〜へ」という意味に相当します。ですから sa palengke で「市場へ」という意味です。pumunta sa palengke は「市場へ行きました」と過去形です。そして人称代名詞の ako が文の最初の語である動詞の次にきて文ができあがります。

次に未来形です。語根 punta の最初の子音と母音 pu を繰り返します。pu-pu-nta となります。

 Saan pupunta si Janet? ジャネットはどこへ行くの?

 Pupunta siya sa simbahan. 彼女は教会へ行きます。

simbahan は「教会」です。人称代名詞の siya が文の最初の語である動詞の次にきます。

現在形pumu としたものに語根 punta をつけ pumu-punta となります。

 Saan pumupunta si Dina araw-araw? ディナは毎日どこへ行っているの?

 Pumupunta siya sa aklatan araw-araw. 彼女は毎日図書館へ行っています。

araw-araw は「毎日」という意味です。「ディナは毎日どこへ行っているの?」という動詞の現在形を用いた習慣を表す文です。aklatan は「図書館」です。

語根

過去形

現在形
未来形
punta
pumunta
pumupunta
pupunta
 

またこの動詞の基本形は pumunta です。動詞の基本形の用い方は後のレッスンで練習することになると思います。そして語根に um を挿入することでつくられる動詞を UM-動詞とよんでいます。UM-動詞の基本形は過去形と同じです。

 

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