ka は二音節の niya や nila 等よりも前にきます。

 

49. 否定文 <主語が ka の場合>

単音節の ka は hindi の次、文頭から2番目に位置します。二音節の所有格の niya、namin 等は ka の次にきます。

 

Kaopisina ka niya. (肯定文)

 あなたは彼女のオフィスメートです。

Hindi ka niya kaopisina. (否定文)

 あなたは彼女のオフィスメートではない。

 

Nanay ka nila.

 あなたは彼等のお母さんです。

Hindi ka nila nanay.

 あなたは彼等のお母さんではない。

 

Empleyado ka namin.

 あなたは私たちの従業員です。

Hindi ka namin empleyado.

 あなたは私たちの従業員ではない。

 

主語が ka で、所有格が ko の場合は kita を用います。 kita については レッスン37 で練習しています。

 

Pinsan kita.

 あなたは私のいとこです。

Hindi kita pinsan.

 あなたは私のいとこではない。

 

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否定文 <述部の名詞は後置の所有格で修飾する>

述部の名詞が人称代名詞所有格で修飾される場合の hindi の否定文では後置の人称代名詞所有格を用います。たとえば、Hindi siya aming nanay. と前置の所有格は hindi の文では用いず、かわりに後置の namin を用います。

 

Hindi namin siya nanay.

 彼女は私たちのお母さんではない。

Hindi ko siya kaibigan.

 彼女は私の友人ではない。

 

Hindi siya aking kaibigan. ではありません。aking ではなく ko が用いられますので、 Hindi siya kaibigan ko. の ko が文頭の Hindi の次にきて上の文のようになります。

 

Hindi mo ito bola.

 これはあなたのボールではない。

 

Hindi iyong bola ito. ではありません。指示代名詞 ito が文頭の Hindi の次にきて Hindi ito iyong bola. となるかというと、そうではありません。iyong ではなく mo が使われますので、 Hindi ito bola mo. の mo が文頭の Hindi の次にきて上の文になります。

Hindi mo bola ito. と ito が最後にきてももちろん宜しいのです。Hindi bola mo ito. の mo が Hindi の次にきていると考えられます。

 

「あー、むずかしい ! 」 と思っているのはきっとあなただけではないはずです。修飾語が被修飾語から離れてしまって、その間に主語が入ってきたりするので、どれが主語でどれが述部なのか戸惑うことでしょう。でもこれも最初のうちだけなのです。本当ですよ。だんだんとフィリピノ語式構文に慣れてくるものです。同じアジア語でも、中国語やタイ語、ラオス語、ベトナム語等の習得には声調という難関があり、またそれぞれ固有の文字を覚える必要もあるのですが、フィリピノ語にはそれらがありません。その分、力と時間を構文の理解に注いでいただきたいのです。がんばりましょう。

 

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