では、kaya と yata は繋辞 ay の文ではどのように用いられるのでしょうか。

 

76. kaya と yata の用い方 -繋辞 ay の文-

前接語である kaya、yata は 繋辞 ay の文でも文の最初の語の次、文頭から2番目の位置にきます。

 

Ang hayop na iyon ay kalabaw. (普通の ay の文)

 あの動物は水牛です。 hayop 動物

 

上の文を kaya を用いた疑問文にすると次のようになります。

 

Ang hayop kayang iyon ay kalabaw?

 あの動物は水牛なのかなあ。

 

どうでしょうか。もうおわかりになると思いますが、文の最初の語である ang hayop の次に前接語 kaya が入ってきたため、hayop na iyon のリンカー na が -ng リンカーに変化して kaya の直後に移動しているのです。

 

次の文を見てください。

 

Nobya kaya siya ni Ricky? (述部 + 主語 の kaya 疑問文)

 彼女はリッキーの恋人なのかなあ。

 

上の文を ay の文にすると次のようになります。

 

Siya kaya ay nobya ni Ricky?

 彼女はリッキーの恋人なのかなあ。

 

 

Kabarkada kaya niya si Robin?

 ロビンは彼の遊び仲間なのだろうか。 kabarkada 遊び仲間、グループの一員

 

上の文を ay の文にすると次のようになります。

 

- Si Robin kaya ay kabarkada niya?

= Si Robin kaya ay kanyang kabarkada?

 ロビンは彼の遊び仲間なのだろうか。

 

そして yata を用いた上の文の答えは次のようになります。

 

- Oo, si Robin yata ay kabarkada niya.

= Oo, si Robin yata ay kanyang kabarkada.

 はい、たぶんロビンは彼の遊び仲間だと思います。

 

答えが 「いいえ」 の場合は次のようになります。

 

- Hindi, si Robin yata ay hindi niya kabarkada.

 いいえ、たぶんロビンは彼の遊び仲間ではないと思います。

 

上の文では hindi の次には所有格の niya がきていますので注意してください。 Hindi, si Robin yata ay hindi kabarkada niya. としないように。 また hindi の次に前置の所有格はこない →レッスン49 というルールがあったのをおぼえていますか。ですから、次のようには普通はいいません。

- Hindi, si Robin yata ay hindi kanyang kabarkada.

 

si Robin を siya にして答えた場合は次のようになります。

 

- Hindi, siya yata ay hindi niya kabarkada.

 いいえ、たぶん彼 (ロビン) は彼の遊び仲間ではないと思います。

 

トップへ戻る